『20年ぶりに新紙幣が発行されるけどいつから?』
『新紙幣のデザインはどんな人?』
『新紙幣発行の理由が知りたい』
新しいお札の発行がいよいよ近づいてきました。
日本の紙幣は世界でも特に技術的にも芸術的にもすばらしいと評価の高いです。
昨年のNHK大河ドラマでも新札発行に関連した渋沢栄一が取り上げられていましたね。
私たちが日常的に使用しているお札が変わると生活はどのように変化するのでしょうか?
今回は新紙幣発行がいつから?発行の理由やタンス預金対策について解説していきたいと思います。
この記事でわかること
- 新紙幣の発行開始時期
- 新紙幣のデザインと選ばれた人物
- 新紙幣発行は理由は偽造防止と識別のしやすさ
- タンス預金対策と預金封鎖の噂
- 必要な時すぐ新札を準備する方法
記事の最後には新札が必要になった時の準備方法もご紹介します。ぜひ最後までお付き合いください。
新紙幣の発行開始時期
発行日程
発行日:令和6年(2024年)7月3日
発行される新札:一万円札、五千円札、千円札
発行が遅れた場合の対応
平成31年の4月にアナウンスしてあるのですが、改刷の告知から5年の猶予が設けられています。
例えば、新紙幣に対応したレジの導入や新しい紙幣に慣れるのが難しい高齢者への対応です。
お店で現在使用されているレジが新札へ対応していない場合は設定変更する必要があります。自動販売機やATMも同様です。対応していない機械へ間違って使ってしまった場合、故障する可能性があります。
- 新札開発に2年半
- 読取機の開発に2年半
新紙幣の発行に伴い、飲食店や各店舗では特別な対策が必要とされます。
新紙幣発行によって考えられる影響
- レジ対応のスタッフを増員することによる人件費の問題
- 現金ニーズに対応できないと利便性低下や顧客離れにつながる
- 自動釣銭機のレジや券売機の利用ができないことによる弊害(飲食店など)
- 新紙幣によるシステム障害
- 紙幣の詰まりによる修理費用発生
事態を未然に防ぐために、店舗やATMでは早急な買い替えや改修が必要です。
新紙幣の対応に向けた対策
1.設備入れ替え・システム導入
自動釣銭機を使ったレジや券売機に関しては、システムの見直しが必要です。現行のシステムだと対応できない場合もあるため、新紙幣を処理できる最新式の導入を検討しなければなりません。
また、システムのアップデートによりソフト面の対応ができるものであれば、設備の一部交換で済む場合もあります。
2.完全キャッシュレス化
根本的に運用を見直す手法として「現金での決済を行わない」ことが挙げられます。
店舗での決済を完全にキャッシュレス方式にすれば、紙幣や硬貨が見直しされても基本的には影響を受けません。
現金を管理する必要がなく、精算にかける時間や人件費も減らせるため、長期的な視点ではコストダウンを見込めます。自分たちの業種を考慮し、メインのお客様の層をしっかりと分析したうえで、慎重に決めることが必要です。
新紙幣のデザインと選ばれた人物
新しいお札の顔です。
政府広報オンライン
裏面は日本の伝統、自然、文化がデザインされています。それぞれ特徴が異なっています。
また前回と比較して数字が大きく表示されています。
訪日される外国人への利便性を考えて、漢数字からアラビア数字へ変更になりました。
その一方で偽造防止対策から、肉眼では確認が難しいマイクロ文字も取り入れてあります。
高齢者・外国の方にも優しいユニバーサルデザインですね。
新一万円札は福沢諭吉から渋沢栄一へ
渋沢栄一とは:日本の産業の育成に貢献した人物です。生涯に500もの企業の設立に関与したといわれる実業家でもあります。
1万円札の特徴:カラーは褐色系、理由は歴史的建造物である「東京駅丸の内駅舎」との調和をとるため
前回と比較して数字が大きく表示されている
一万円札の裏面は赤レンガ駅舎として親しまれてきた歴史的建造物である「東京駅丸の内駅舎」
新五千円札は新渡戸稲造から津田梅子へ
津田梅子とは:日本最初の女子留学生として活躍した日本人です。女子英学塾、現在の津田塾大学を創立した教育家でもあります。
5千円札の特徴:カラーは紫色系、理由は裏面のデザイン「古くから広く親しまれている「フジ(藤)」の花との調和をとるため
五千円札の裏面は、古事記や万葉集にも登場し、日本では古くから広く親しまれている「フジ(藤)」の花
新千円札は野口英世から北里柴三郎へ
北里柴三郎とは:世界で初めて破傷風菌の純粋培養に成功し、私立北里研究所を創立した細菌学者です。日本の科学の発展に大きく貢献しました。
千円札の特徴:カラーは青色系、理由は裏面のデザイン「富嶽三十六景・神奈川沖浪裏」との調和をとるため
千円札の裏面は、江戸時代の浮世絵師・葛飾北斎の代表作である「富嶽三十六景・神奈川沖浪裏」
新紙幣発行は理由は
新紙幣発行には2つの理由が挙げられます。
・前回より偽造対策が強化されている
・お札を識別しやすくするための工夫がされている
旧札と新札の共通点と相違点
日本の伝統透かしの技術
日本銀行券は和紙で作られている:越前和紙職人を呼び寄せて透かしの技術を学んでもらう
新紙幣を手に取ったら光に向かってお札をかざしてみてください。お札の中央に表情豊かな表情やしわまで再現されている。
技術的な側面からの発行理由
補足:紙幣の厚さは0.1mm お札の厚みを微妙に変えて陰影を表現している。人物の背景にもこだわりがある。高精細すき入れ(細かい模様をすき入れで実現)を施し背景にも陰影をつけている。
全ては偽造防止のため、これにより新紙幣の偽造は難しくなっている。
西洋から学んだ版画技術
キヨッソーネ;版画をにほんに伝えた人物
表面は人物の表に、裏面は東京駅の駅舎、版画の技術は工芸官が一本一本彫刻版に彫刻して仕上げている。
3Dホログラム
紙幣表面左側に縦に施されている。角度を変えてみると人物が右に左にと回転して見えるように作られている。
肖像の3D画像がお札に使われるのは世界でも初めての技術。
デザインと技術革新
ユニバーサルデザインについて:お札は健常者だけが使用するものではなく、盲人でもお札か判別できるように印を施してあります。芸術的にも優れたデザインを施すことによって偽物を作りにくくしています。
日本古来の和紙を使い、アートが技術でもあることの象徴を今回の新札再現してあります。
芸術的にも評価の高い日本の新紙幣。これからの普及が待ち遠しいですね。
タンス預金対策と預金封鎖のうわさ
タンス預金のリスクと具体的対策
“新紙幣発行後に現紙幣使えず預金封鎖?” 偽情報拡散に注意“新紙幣発行後に現紙幣使えず預金封鎖?” 偽情報拡散に注意
20年ぶりとなる一万円札と五千円札、千円札の新紙幣の発行を控え、Xや動画共有アプリ「TikTok」などで、今の紙幣が使えなくなるなどといった偽情報が広がっています。
「タンス預金を半強制的にあぶりだされ国に管理される」とか、「預金が封鎖される」などといった偽情報で、動画の中には20日正午時点でおよそ186万回再生されているものもあります。
中には、対策方法を教えるなどとしたうえで連絡した人に暗号資産の購入を勧めるアカウントもありました。
財務省によりますと、新紙幣発行の目的は、偽造対策の強化と誰でも利用しやすいユニバーサルデザインの導入で、財務省理財局の担当者は「タンス預金のあぶり出しや預金封鎖などを目的としたものではない。これまでの紙幣も引き続き使えるので詐欺行為などには注意してもらいたい」と話しています。
NHK NEWS WEB
預金封鎖の恐れとその実態
預金封鎖の誤情報の背景には、終戦直後の1946年に政府が預貯金を封鎖したことが挙げられます。
流通している紙幣を強制的に金融機関に預け入れさせる非常措置でした。
理由は終戦直後の激しいインフレを抑えるためでした。
新紙幣の発行に伴いこうしたことが再び起きるのではないかという不安からこういった情報がSNSなどで拡散されると考えられます。
必要な時すぐ新札を準備する方法
新札を確実に入手する方法をご紹介します。
結婚式や祝い事などで急に新札が必要になった時にも確実に用意しておきましょう。
新札が世の中に出回るには時間がかかります。繁忙期を避けて銀行の窓口で金種指定を行いましょう。
もし平日に銀行へ行けない方は、ATMや両替機、お店のレジ等で入手した新札を貯めておくことをおすすめします。
まとめ
2024年7月3日に新札が20年ぶりに発行されます。20年の時を経て日本の最新技術の詰まった紙幣。待ち遠しいですね。
この記事がお役に立てれば幸いです。
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